2012年02月27日

母校を訪ねて

先週久しぶりに母校にW教授を訪ねランチを共にしながらつもる話をしました。

私は理工系の出身ですが東洋哲学や仏教に目覚めたのは大学の図書館で論文の山に目を通していた時です。異なる分野に関わる各々の方程式が何故か同じ一点を示しているように直観したのです。各方程式を詳細に解析しての結果でなくあくまでそういうイメージを受けたということですが、唯物的な日々の学問の中にその発端があったということです。

理工系の論文というのは科学論文であり万人が同じ結果を出せる方法で著さねば認められません。理論と実験結果が100%客観的でなければならないわけです。しかしあらゆる事象は自然現象であり「ゆらぎ」と称される誤差を伴います。方程式で表わされるのは現象の「近似的」な記述でありそのものずばりを表現しているわけではありません。極論すれば「概念」でしかないでしょう。

哲学や信念といった人の想いの方がむしろゆらがない確固たるものになりうるのかも知れません。




Posted by 了教 at 18:13│Comments(0)
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